変形敷地、高低差ありの創作意欲の湧くベイトソンなお庭の事例になります。
グレゴリー・ベイトソンはアメリカ合衆国の文化人類学・精神医学などの研究者だが、帯広のベイトソンは環境コンサルタントの会社。
その自宅兼事務所の外構工事です。
概ね三角形の敷地で、平均1.2m程度道路より高いところに住宅が建っています。ここ十勝では珍しいパターンです。
土留めにガビオンを使用しますが、通行人等の目線がローアングルからくるので、木柵で囲いました。
三角の敷地頂点部分は内側から活用も何だし、T字交差点の視界の妨げにもなるので隅切って、道路に面した坪庭にしようと企みました。
木柵はガビオンの上にくるので、ガビオン下に地杭を埋め込み単管パイプを貫くカタチで設置する事にしました。
ガビオンの安定にもつながるし、寒冷地特有の凍れあがり対策にもなるのでなかなかいいんじゃないでしょうか。
ある程度自由にやらせてもらったので、好みの自然石の土留めと階段も設置させていただきました。
なかなか機能的ではないので敬遠もされますが、野趣味のご主人にはハマったようで何よりです。
カーポートからのアプローチに古窯煉瓦を使用しました。
これがいい味わいを醸し出してくれています。
使用した煉瓦はキルンブリックとラージハーモニーグレーです。
メインガーデンは、広々とした木製ローデッキと煉瓦テラス、芝生と菜園の構成です。
周囲には珍しいクロミサンザシを植栽しました。
ドッグランとしても使用されます。
木製カーポートはオリジナルで自転車小屋も付いています。ルーフは隅切っています。(苦労した部分です)
なかなかここまで手の込んだお庭も珍しいくらいに細部にこだわっています。
ある程度お任せされるとこうなっちゃいます。
2017年-18年 帯広市
デザイン:タカダ ヒロキ
施工:スマイル・ガーデン(現:庭十勝)
施工協力:仁科建設(物置・カーポート・デッキ)